【ロシア人との結婚】偽装結婚と疑われると配偶者ビザは不許可。疑われない方法は?【出会い、挙式、収入、家族付き合いが大事】

配偶者ビザ申請の8割は偽装結婚と疑われ、否認されます

私はロシア人と国際結婚しており、妻は配偶者ビザで日本に滞在しています。

私が結婚前に勘違いしていた事が一つあり、「国際結婚すれば、妻はずっと日本に住める(ビザが必ず許可される)」と考えていました。しかし、本格的に国際結婚を調べるにつれて、「配偶者ビザを申請し、ビザが認可されないと配偶者は日本に住めない事」に気づきました。

審査が厳しい理由は、配偶者ビザ申請の受付窓口が国際結婚(配偶者ビザ)の8割を偽装結婚と疑っているからです。つまり、愛のある結婚であってもビザ受付窓口に疑われれば、配偶者ビザは否認されます。

偽装結婚が多い理由の一つは、かつて興行ビザで入国していた外国人(夜の仕事をするアジア系)が偽装結婚(配偶者ビザ)で入国するようになったからです。1980年代は興行ビザで夜の仕事をする外国人が入国していましたが、2004年にアメリカが興行ビザを人身取引の原因とみなしました。その結果として、興行ビザの取り扱いが厳しくなり、偽装結婚で入国する人が増えたようです。

このような背景を踏まえて、本記事では配偶者ビザ申請時に偽装結婚と疑われないために、注意すべきポイントについて説明します。

偽装結婚と疑われないために注意すべきポイント
  • 配偶者との出会い、結婚のキッカケ、エピソードを示す
  • なるべく結婚式を挙げるか、予定を立てる
  • 配偶者を養える収入
  • 自分と配偶者の家族との付き合い(顔合わせ)

                    

配偶者との出会い、結婚のキッカケ、エピソードを示す

偽装結婚をする外国人は、「どのように配偶者と出会ったか」、「配偶者と結婚しようと決めたキッカケはなにか」、「印象に残るエピソードはなにか」といった事柄を申請書類に書けません。捏造で書けたとしても、恋愛で国際結婚した人たちと量と質で劣るか、証跡(エビデンス)が示せません。さらに言えば、出会いから結婚までの期間が短い傾向があります。

あなたが配偶者ビザを申請する場合は、

  • 配偶者と関するエピソード(出会い、結婚するキッカケなど。数多く書ければ良い)
  • 出会いから結婚するまでの期間は、1年以上である事
  • チャット・メールのスクリーンショット(証跡)
  • ビデオチャットログ(証跡)
  • 写真(証跡)

を書類に残せば、偽装結婚する外国人と自分が差別化できます。

私が書類に書いた、もしくは添付した内容の一例は、以下の通りです。個人的にも意外でしたが、ネットで知り合っても配偶者ビザは認可されます。

    妻とのエピソード抜粋
  • ロシア人の嫁とはネットで知り合った(Twitter)
  • 仕事(Linux、ネットワーク)の業務内容が近くて、親近感を持った
  • 嫁が建物の屋根(サンクトペテルブルク)で写真撮影(妻からのサプライズ)
  • サンクトペテルブルクの道路を100kmでツーリング(妻からのサプライズ)
  • ディズニーシー(本サイト内で旅行の感想あり。リンクは以下)や日光を嫁と観光

前編:16年ぶりにディズニーシーへ(12歳⇒28歳)

                              

なるべく結婚式を挙げるか、予定を立てる

偽装結婚する外国人は、日本にお金稼ぎするために、リスクを冒して結婚・配偶者ビザを申請しています。そのような人たちは、何十万円〜何百万円もかかる結婚式・披露宴をしません。この点を踏まえて、国際結婚された方は配偶者ビザを申請する前に、なるべく結婚式を挙げるもしくは予定を立てておいた方が良いです。また、参加人数結婚式の参加人数(特に親族)が多い方が好ましいです。

結婚式ではビザ申請用の写真を撮影すべきですし(普通は挙式の写真を撮っていると思いますが…)、予定は「式場選び」や「披露宴に何をするか」などを計画した内容を示せると好ましいです。例えば、私は結婚式の写真と結婚指輪の領収書をビザ申請時に提出しました(結婚指輪が領収書の理由は、まだ指にハメていないから……妻から渡し方がロマンチックじゃないと拒否されています)。

ただし、「配偶者ビザ申請のために結婚式を挙げよう!」みたいなスタンスは、女性受けが物凄く悪いと思います。さらに、2020年現在は結婚式を挙げない方もいらっしゃるので、夫婦間で結婚式に関するメリット・デメリット・お互いの気持ちを話し合って、挙式するかしないかを決めた方が良いと思います。

                   

配偶者を養える収入

収入が重要視される背景は、配偶者ビザ申請者が生活保護を受給する状態となる事を避けるためです。そもそも、配偶者を養える収入とは、一体いくらでしょうか。具体的な金額は決まっていませんが、国民年金の基礎年金の年間支給額(夫婦の二人暮らしでは約160万円)が最低限の基準とも言われています。

2019年の平均年収は約440万円なので、平均年収であれば収入を気にする必要はありません。納税証明書を提出すれば、問題なしと判断されると思います。仮に、あなたが20〜30代と若くて、年収200〜300万円程度だったとしても、資産、貯蓄、会社の福利厚生(家賃補助など)、親族からのサポート、低い支出(家賃や食費)を示せれば、好意的に受け取ってもらえるとの事です。

私の場合は、年収560万円、家賃補助が8割(自分は2割負担)、貯蓄500万円だったので、特に気にする事もありませんでした。

                       

自分と配偶者の家族との付き合い(顔合わせ)

前述の通り、偽装結婚する外国人はお金目当てで配偶者ビザを申請する事から、面倒な家族間の付き合い(顔合わせ)をしない傾向があります。そのため、配偶者ビザ申請時に「配偶者の家族」と「自分の家族」との付き合い(顔合わせや旅行程度で良い)を示せなれば、偽装結婚かと疑われてしまいます。

ご想像の通り、両家顔合わせイベントは、金銭面・時間面で厳しいです。配偶者の国によっては、国の行き来に観光ビザの申請がいりますし、航空チケット代金も高いです。また、両方の家族が働いている場合は、休暇取得タイミングやホテル予約など、調整すべき作業が山ほどあります。

私の例で言えば、両家の顔合わせは配偶者ビザの申請後に行う予定があったため、その予定(スケジュールと航空チケット)をビザ申請時に示しました。予定だけでは心もとなかったため、配偶者の両親とWhatsApp(チャットアプリ)でビデオ通話した履歴も同時に示しました。

ちなみに、金銭面の負担を強調すると、両家の交通費(日本<->ロシア、モスクワ<->アストラハン)と宿泊費(6日分)で、75万円ぐらい吹っ飛びました。

                   

最後に:50〜70ページのビザ申請書類を作成できますか?

配偶者ビザに必要な書類(参考:法務省のサイト)は、相当数(合計50〜70ページ程度)あります。普段の仕事で契約書類などを作成している場合は苦ではないと思いますが、私はやりたくありませんでした。そもそも、申請先(国の機関)の名称を間違うと否認されると聞いた段階で、独力で配偶者ビザ書類を作成するのは避けた方が良いと考えました。

私と同じような考え方の人は、行政書士に配偶者ビザ書類の作成を依頼した方が楽です。金銭的には、10〜20万円ぐらいで対応していただけます。やや高くつきますが、配偶者ビザ申請で否認された場合、次回の配偶者ビザ申請まで半年待つ必要があり、さらに配偶者が現在使っているビザが切れれば暫く離ればなれとなります。

個人的な意見ですが、少なくとも1回めの配偶者ビザ申請は右も左も分からない訳ですから、行政書士を利用するメリットの方が大きいのではないかな、と考えています。

                     

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