【退職エントリ代わり】バケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)を書き出し、目標達成に向けて動き出した話
前書き:今回は詳細な退職エントリを書きません
2025年2月28日付でフラー株式会社を退職します。
前職の退社エントリでは、詳細な情報を記録として残しました。しかし、今回は完全に個人都合の退職であるため、詳細情報を残しません。在籍した3年間が楽しかったのは、間違いありません。狭い業界なので再会できると考え、意図的に個別の挨拶を避けました。フラーの皆さん、また周年懇親会でお会いしましょう。
最終出社日に、花束、色紙、中華ゲーム機のMiyoo mini plusを貰いました。私は人間ができていないので、「花束持って電車乗るのかー」と軽口を叩いてしまいました。何故、素直にありがとうと言えないのか。この場を借りて、感謝申し上げます。帰宅したら、息子が「おはな、だいすきなの」と抱きしめていました。
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プレゼントとして受け取ったMiyoo Mini plus
色紙に関しては、私も退職者にコメントを書いていたので、「退職者に色紙を送る文化」の存在を把握していました。しかし、いざ自分が辞めるタイミングになると、色紙を貰えるとは思いもよりませんでした。色紙には、あまりに褒めちぎられた内容が書かれていたので、私は帰りの電車の中で3周ぐらい読みました。読み込みすぎて、「あれ、そう言えばあの人からのコメントがないぞ……?」と余計なことに気づいてしまいました。今は、色紙を本棚の最も良い場所に飾っています。
Miyoo mini plusは、ここ数年で貰ったプレゼントの中で、最も嬉しい贈り物です(嫁から私へのプレゼントは、僅差で負けたと解釈してください)。私のガジェット好きを理解してくれていたサーバーサイドメンバには、感謝の気持ちしかありません。……嘘です。捏造しました。「プレゼント候補の中で、どれがいい?(意訳)」と言われ、Miyoo mini plusを指定しました。プレゼントでガジェットを貰ったのならば、嫁が怒らないだろうという打算がありました。
退職のキッカケとなったバケットリスト
私は、2023年12月からバケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)を書き始めました。このバケットリストが退職のキッカケであり、内容は全てnao1215/my-lifeで公開してあります。
バケットリストを書き出したキッカケは、2つあります。どちらも、身内に関する内容です。
- 父親の心臓が悪く、救急車で何度も搬送されたこと
- 祖母の痴呆が進み、孫として認識されなくなったこと
30代という年齢になり、子供が産まれ、上記のような出来事が起こり、ライフステージの明確な変化を感じました。具体的には、両親や祖母の死を意識し始めました。次第に、社畜的な思考が剥がれ落ち、家族のために何ができるかを考え始めました。「両親に対する恩返し」や「私が作った新しい家族(妻、息子)を幸せにする」には、私が何をすべきか。一度、意識を持っていかれると、考えは止まらないものです。「日々を漫然と生きるのは簡単だが、このままで良いのか?後悔しないか?」「人生には、何かをすべきタイミングがあるのではないか?」「タイムリミットがある活動はないか?」と考え始めました。
そんな中、思考を整理するために、バケットリストを書き出しました。何故、バケットリストを採用したかは忘れました。深夜にふと書き始めました。書き出してみると、思ったほど量が書けないものです。やりたいことの中には、時間がかかるものもあれば、大したことのない内容もあります。しかし、やりたいことを可視化し、計画的に進め始めようと決断できたことに、私は大きな意義を感じました。「人生でハッピーを追求する」という怪しい記事を書き始めたり、職を変えるぐらいの変化がありました。
2025年2月時点のバケットリスト
時たま、やりたいことをGitHub側に追記しています。進捗もでています。この中のどれかを達成するために、転職を決断しています。5カ年計画で進めており、重点的に進めたいことを事前に決めています。
- 親より長生きする
- サンクトペテルブルクに2週間以上滞在して、嫁と初めての旅行を追体験する
- SHADOW HEARTSを中華ゲーム機で再プレイし、天凱凰を取得する
- アーケード筐体(10インチ以上の画面)を自室に置く
- 一生開発できるOSSを作る
- ゲームを一本作る
- フロントエンド、バックエンド、インフラを独力で開発し、1年以上運用する
- GitHubのスター数1kを超えるOSSを作る
- 事業となるソフトウェアを作る
- 生涯エンジニア(マネージャにはならない)
- GitHubスポンサーを獲得する
- 家のローンを無事に払い切る
- 息子が自分よりも苦労しないで生活できるように独り立ちさせる
- 息子とディズニーランドへ行く
- 息子とディズニーシーへ行く
- 息子とUSJへ行く
- 息子と京都へ行く
- 息子に資産(1000万)を残す
- 40歳までに1000万以上を貯める(預金、投資のみ。年金資産を含めない)
- 65歳までに5000万以上を貯める(全資産)
- Far Beyond The Sunを弾けるようになる
- 一日かけて晩酌用のつまみを作り、それを一人で食べ、お酒を飲む
- 両親に手間暇かけた料理を振る舞う
- 娘、爆誕
- 新潟駅でホテルを取って、夜に寿司/ラーメンを食べて、日本酒を飲みまくってホテルで寝て、翌日を二日酔いで潰す
- ジェントルマンジャックを飲む
- ジャックダニエル・シングルバレルを飲む
- ジャックダニエル・ゴールドを飲む
- ハニーナッツを10個貯蔵する
- とらやの「小型羊羹 96本入」を机の上に置いて悦に入る
- リクガメを飼う
- MEGADETHのライブを見る
- 1日2回餃子の王将に行く
- 技術書を一冊執筆する
- 睾丸を切り取ってハゲを防止する
- 安らかに自宅で逝く
- このチェックリストに全部チェックを入れる
進捗の例
両親に餃子、栃尾油揚げwith納豆、モッツァレラサラダ、黒崎茶豆(茹)、キュウリ浅漬、梨、米を振る舞いました。ちなみに、プラスアルファで両親と旅行しました。大学時代に泊まった宿を無意識に選んでいて、「ここ見覚えがあるな?」とずっと思いながら宿を散策し、古い温泉を見て記憶がフラッシュバックしました。
死ぬまでにやりたいことリストの一つ
— nchika@ぱぷちか (@ARC_AED) August 24, 2024
「親に料理を振る舞う」
の仕込みが終わったぞい🐣まだ料理作るが
なお、餃子は初めて作ったので、上手くいくか分からん。肉は余ったので、ハンバーグに変換した pic.twitter.com/FvmXDFdGBb
先日、GitHub Sponsorsも獲得しました。何故スポンサーになっていただけたのかが不明ですが……。GitHub Sponsors、絶賛募集中です。
何故、簡単そうなやりたいことができてないの?
簡単そうに見えることが難しいから。
お金と時間があればできること(例:1日2回餃子の王将に行く)を実現するには、家庭内で徳を積む必要があります。根回しが大変。意外と難しい。
あと、「自分だけ楽しむの、どうなん?」と考えてしまうと、実行に移しづらいです。別の言い方では、子供が巣立った老後の楽しみでいいか、と考えてます。それまで王将潰れないでください。
反響
私のバケットリストを見て、同じようにバケットリストを書いた人が居たようで、「そんなことがあるのか」と驚きました。
(昔、ユニット長に「(あなたは)良い方にも悪い方にも影響力がある」と褒められました。その言葉は、嘘じゃなかったようです)
最後に
私のバケットリストの中で最も難易度が高く、かつタイムリミットが近いのは「MEGADETHのライブを見る」で、2023年2月の来日公演に行ければ……!!(バケットリストを書いたのは2023年12月)
もはや、「アメリカ行けば良いのでは?」と考えを改め始めました。
ロシア人と国際結婚した地方エンジニア。
小学〜大学院、就職の全てが新潟。
大学の専攻は福祉工学だったのに、エンジニアとして就職。新卒入社した会社ではOS開発や半導体露光装置ソフトを開発。現在はサーバーサイドエンジニアとして修行中。HR/HM(メタル)とロシア妻が好き。サイトに関するお問い合わせやTwitterフォローは、お気軽にどうぞ。