2022年の振り返り & 2023年の抱負
前書き:サクッと振り返って、来年も良い年に!
会社の自席から見える景色と共にお届けします。
なお、弊社はフリーアドレスなので、座席は自由です。ここはこたつスペースであり、高頻度でサーバーサイド民(軟体生物)がぐでっとした感じで生息しています。
振り返り:ジョブチェンジ
2022年1月に転職し、組み込みエンジニアからサーバーサイドとなりました。
AWS(with CloudFormation)やGolangといった初めて触る技術に戸惑いながらも、コピペエンジニアとしては活躍できたのかなという感想です。技術の本質的な部分に関しては、まだまだスキル不足であり、頼れるサーバーサイドにはなっていません。テックリードに「たすけてドラえもん」する毎日です。
また、Technical Managerという役職(?)になり、プロダクトを技術面から支える立場になりました。補足すると、TMの仕事はディレクターとの要件調整、関連会社との技術面調整、スケジュール/タスク管理、コーディングなどを行います。この立場は、前職のProject Leaderと似ているので、スッと馴染めました。
個人的には「もっと上手に仕事を回したいな」と感じています。その一方で、会社からMVPを頂いたり、社長から「評価良かったよ」と言われたりしているので、ある程度の活躍はできているようです。
振り返り:人生初のモバイルアプリリリース
今までのエンジニア人生では、
- 諸事情で開発中止
- 工場でしか動いていないソフト
という状態だったので、Android, iOS向けのアプリをリリースできたのは嬉しいです。自分でAndroid端末を3台用意してテストしてます。iPhoneも1台、私用で買おうか迷ってます。
toC向けアプリの良い点は、両親にアプリを触ってもらえること。エンジニア人生で「母さん、このアプリは自分が作ったやつなんだ」を言える日が来るとは思いませんでした。自分が作ったのはサーバー側だから目に見えんけどな!
振り返り:チームビルディング
チームビルディングは、今年最も上手く出来なかった仕事です。
年単位のクライアントワーク(受託)で、モチベの高い開発チームを作れなかったのは、私のマネージメントスキル不足によるところが大きいです。月単位で解散するチームならまだしも、年単位で継続する開発チームを右肩上がりで成長させられなかったのは、正直残念です。
私がTMになったとき、大きめの要件がお空から降ってきたので、その対応で手一杯になってしまいました。その結果として、
- 何故、この機能を開発しているか分からない(主体性が持てない)
- 緊急ではないが、締切の短いタスクが急に降ってくる(タスク管理が杜撰)
- 改善サイクルが回らない
といった課題を耳にするようになりました。特に、私がAndroid, iOSに疎いため、それらを担当しているエンジニアとのコミュニケーションが不足していました。彼らには、不快な開発体験を押し付けてしまった形になりました。申し訳ございません。
全ての課題の真因は、各役職の責務が曖昧だったことです。
私は、「ディレクター担当領域」と「TM担当領域」を測りかねていました。繁忙のため、コミュニケーションせずに「○○はディレクターの仕事である(その仕事を奪うと、ディレクターは不要な存在になる)」と判断したこともあります。
その結果、タスク(ボール)がポロポロ落ちていました。認識の齟齬も生まれました。この状態のマズさを認識をしてから、改善に移すまでの時間が長かったことも問題でした。
上記の課題に関しては今年の11月から対応を考え、徐々に改善していこうと行動を始めた段階です。来年は、エンジニア全員がより良い開発体験できていると嬉しいです。
振り返り:アウトプット
今年の前半は、Software Design 誌に記事を寄稿させていただき、良い経験をしました(今年、Pythonの記事も寄稿しています)。シェル界隈は、シニアエンジニアが多いので、迂闊なことを書けないなと感じました。
【寄稿】Software Design 2022年6月号 第1特集(第3章 シェルスクリプトの使い方)
OSS開発では、golangのバイナリをアップデートする“gupコマンド”がStarを160個ぐらいかき集めてくれました。ここまでStarを獲得したのは人生初の経験であり、PRや励ましのコメントをいただく嬉しい機会もありました。go awesome にも載ったしね
また、「サーバーサイドで学んだ知識の総まとめ」という立ち位置でsqlyコマンドを短期間で開発できたのも、自身の成長を感じました。前職にいたとき、DDDなんて知らなかったぞ!(システムプログラミングの世界で、DDDはあまり馴染みがない気がする)
【Golang】CSV/TSV/LTSV/JSONにSQLを実行するsqlyコマンドを作った話【開発背景/設計/使い方】
資格は、LPIC Level3を取得しました。AWS系とOSS DB Silverも取得したかったのですが、勉強時間が捻出できませんでした。
【勉強期間1ヶ月(60h)】LPIC Level3 303 (Security) 合格体験記【ping-t、黒本使用】
振り返り:育児
今年の3月に長男爆誕。
今ではすっかり暴れん坊に_(´ཀ`」∠)_生気を吸い取られる……お風呂場で顔にある穴という穴に指を突っ込まれる毎日。息子よ、鼻は良いが、目はやめてくれ。
育児記録を定期的に残したほうが良いなと感じました。「あの頃、息子はどんな感じだったかな……4ヶ月の時、息子はずっとベットに居たけど、どんな状態だったっけな…?」と、自身の記憶力の低下を感じることがチラホラ。
残業30~40h + 家事/育児 + OSS開発を実施すると、日中の仕事で頭が全く回らなくなるので、何かを諦める必要があるなと感じました。
Twitterを見ていると、エンジニア男性は家事育児を頑張る一方で、可処分時間の減少に悩んでいる人が多いなと思います。私もその一人です。息子が不定期に泣くので、まとまった時間を確保しづらいと感じています。本を読む時間を増やしたいです。
振り返り:趣味
全くゲームをしなくなりました。スマホゲー初回ダウンロード(数百MB〜数GB)の待ち時間の長さで挫折する、を繰り返しています。嫁から月姫を貰ったのにプレイしていないし(Switchがホコリまみれ)
ゲームをしないオタクになってしまった。もはやオタクではないかもしれない
音楽は、古いジャパメタ(AION、Gargoyle)にハマったり、BUCK-TICKを再評価していたりしました。AIONが現代も生き残っていないのは残念。AIONは90年代後半に迷走期間があり、この期間にもう少し上手く立ち回ってほしかった(低品質なアルバム3枚同時出しなんてしなければ良かったのに)。
今年、聴いた回数の多い曲を以下に貼っておきます。
2023年の抱負
仕事
- マネージメントスキルの強化
- DBに関する知識の強化
TMなので、管理スキルを身につけ無いと周りに迷惑をかけてしまうと考えています。また、技術面では最も不足しているスキルはAWSという認識。しかし、必要になる機会が多い知識はDB。そのため、DB周りを勉強していく予定。
アウトプット
- シェルに関する技術書籍の出版
- OSSを乱発せずに、2つだけ開発
今年、全く原稿を書けなかったので来年は必死に原稿を書きます。また、今年は20個ぐらいOSSを作りましたが、もう数を作る必要はないかなと感じました。
現段階で作りたいものは2つ。1つ目は、ゲーム機のエミュ。これは組み込み時代に培った知識の集大成となるアウトプットが現段階ではないので、エミュという形で残そうかなと考えています。
2つ目は、お金になるソフトです。ソフトで収入を得るのは1つの夢であり、来年はその実現にチャレンジしてみようかと考えています。システムプログラミング側の技術の場合はZigを採用し、そこまで性能がいらない場合はGolangかKotlinを採用する予定です(ZigとKotlinは未習得であり、Zigの方が興味があります)
育児/趣味
- 息子を保育園か幼稚園に送り出す
- ゲームを一本クリア
お父さんも一人の時間が欲しいという願望。
それでは皆さん、よいお年を。
ロシア人と国際結婚した地方エンジニア。
小学〜大学院、就職の全てが新潟。
大学の専攻は福祉工学だったのに、エンジニアとして就職。新卒入社した会社ではOS開発や半導体露光装置ソフトを開発。現在はサーバーサイドエンジニアとして修行中。HR/HM(メタル)とロシア妻が好き。サイトに関するお問い合わせやTwitterフォローは、お気軽にどうぞ。
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[…] 2022年に引き続き、2023年の振り返りと来年の抱負をまとめます。 […]