【プログラマ歴5年の戯言】インプット(資格取得、書籍読み)ばかりだと成長しなかった話

前書き:インプット、アウトプット、両方大事

2020年現在、Web系エンジニア界隈の駆け出しエンジニア(主にフロントエンド技術を触り始めた人)が、「#今日の積み上げ XXX 2h XXX ◯ページ――」といった形で学習報告する姿をTwitterでチラホラ見かけるようになりました。

私も大学院生時代に、プログラミングの書籍を読んで「今日は50ページも進んだ!」と喜んでいた時期があったので、Twitterでの学習報告を見ると微笑ましい気持ちになります。

しかし、私も5年ほどエンジニアとして仕事を続け、インプットばかりでは恥ずかしい体験をしてしまう事が分かってきました。

本記事では、インプット偏重によって恥をかいた経験を紹介したいと思います。アウトプットで爆速成長する方法とか、そういう話ではありません。Qiitaなら、ポエムタグが付いている記事です。

            

インプットとアウトプットの分類

主観的に、インプットとアウトプットを分類しました。In/Outの各番号が対になるように書いています。例えば、「1.書籍を読む(インプット)」と「1. 書籍を執筆する(アウトプット)」が対です。

インプットとなる行動
  1. 書籍を読む
  2. ソースコードを読む/ソースコードを写経する
  3. 資格勉強/資格取得
  4. 個人的なノートを作る
アウトプットとなる行動
  1. 書籍を執筆する
  2. ソースコード(プロダクト)を実装する
  3. OSSにコントリビュートする
  4. 技術ブログを書く

                   

経験談:書籍の内容が身についていない人がいた

書籍は、他者の経験を踏まえて、「プログラミング言語の好ましい使い方」や「ソフトウェア開発のあるべき姿」を教えてくれます。

書籍を全く読まない人は知識がアップデートされないので困ったものですが、書籍ばかり読んでアウトプットしない人も現場では使えない人になりがちです。

例えば、

  • 読み終わった書籍の内容を自慢してくるが、中身を正しく覚えていない
  • 現場/実態にそぐわない正論を話すが、話すだけで正論を実現する力がない
  • デザインパターンを意識すぎて、過剰な設計で実装してしまう

あたりは、どの会社にも当てはまる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

     

上記の内容は、上から二つが社会人2年目ぐらいの私で、最後は現在(社会人6年目)の私ですね。

書籍の内容を人に話して認識違いに関するツッコミを食らい、理想を語るが実現できずに文句を言われ、過剰設計で難読化されたコードに対してレビュー指摘を受けてしまう……恥ずかしい過去。

上2つに関しては、書籍の内容を技術ブログに書き留めたり、業務でTry & Error(自動化、開発環境移行、技術ドキュメント作成など)を繰り返す内に改善されてきました。最後の過剰設計に関しては、まだまだ設計/実装の経験が足りていないので、失敗しがちです(永遠の課題だと思います)。

             

経験談:資格保持者なのに実装できない人がいた

世の中には、資格不要論があります。私は、なるべく取得した方が良い派です(LPIC Level3の取得を考えています)。

学歴と同じで、資格保持者(高学歴)が不要論を唱えるのは良いですが、資格に落ちている人が「基本情報はいらない!」と吠えるのは格好悪いです(そんな後輩が一人いた)。

年間1個ぐらいの資格を取得するレベルなら問題ないと思いますが、稀に「資格マニア?」と疑ってしまうほど資格取得に力を入れている人がいます。例えば、年間3個以上の資格を取得する目標を立てていたり、新しい領域に踏み込んだ時は真っ先に資格を取得するみたいな方たちです。

その学習意欲は見習いたいのですが、資格勉強を業務に活かせるようなアウトプットもすべきです。

      

私の身近には、Java Gold持ちなのにクラス実装はおろか、コンパイルを通せない人もいました。しかも、統合開発環境を使っているのに!(AntやGradleを使っているのなら、ビルド失敗は分からんでもない)

Java Goldの方、オッサンでね……本人は恥ずかしかっただろうし、周りは白い目してました。実装関連の失敗では、私も偉そうにLinux Kernelの話してたのにKernel実装を全然した経験がなくて、デバイスドライバが期限内に完成できなくてプロジェクトリーダーに大迷惑かけた事あります。

私たちはエンジニアなので、業務の本質的な部分(例:実装、環境構築)ができないと、「資格あっても何もできないのね」と煽られてしまいます。若い内は良いけど、仕事できないオッサンなんて悲惨でしょ?

                 

最後に:でも、恥をかくと成長します

本記事は、「インプットばかりでは恥をかく」=「アウトプットで恥をかかないように」という主張に見えますが、恥をかく(失敗する)事は新しい気付きが得られるので、望ましい事だと私は考えています。

エンジニアの皆さんは学習意欲が高いので、インプットだけでなくてアウトプットをする事で、より成長した自分に出会える筈です。

私のようにインプットばかりで成長の芽を摘んでしまう人が、少しでも減って欲しい気持ちで本記事をかきました。ご参考になれば、幸いです。

               

                     

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