Review: Seattle ’89(Metallica)

収録曲

収録曲

1-1.  The Ecstasy Of Gold
1-2.  Blackened
1-3.  For Whom The Bell Tolls
1-4.  Welcome Home (Sanitarium)
1-5.  Harvester Of Sorrow
1-6.  The Four Horsemen
1-7.  The Thing That Should Not Be
1-8.  Bass Solo
1-9.  To Live Is To Die
1-10. Master Of Puppets
1-11. Fade To Black
2-1.   Seek And Destroy
2-2.   …And Justice For All
2-3.   One
2-4.   Creeping Death
2-5.   Guitar Solo
2-6.   Battery
2-7.   The Frayed Ends Of Sanity
2-8.   Last Caress
2-9.   Am I Evil
2-10. Whiplash
2-11. Breadfan

                    

伝説Live。Metallica Top10に入るベストパフォーマンス

最初に、このLiveを伝説扱いしたのは誰?

本作は、Metallicaが過去にVHS/DVDでリリースした”Live Shit: Binge & Purge“から、シアトル公演の音源を抽出したCDです。Live Shitでは”DAMAGED JUSTICE TOUR”(1989年8月29日、シアトル公演)はDVD形式でしたが、本作はその内容を非公式にCD化したブートレグのようです(販売元:Left Field Media)。

Live自体は、Metallicaファンの間では高く評価されています。その理由は、メンバーの若さ溢れ、鬼気迫る演奏でしょう。1989年は、MetallicaがBlack Album(総売上 約1550万枚!!)をリリースする前、まだスラッシュメタルバンドとして活動していた時期です。時代の流れに伴い、90年代のMetallicaは、グルーブ感や重さを重視したスタイルに変化しました。その時代も悪くはないのですが、この時代の漢臭さ溢れるMetallicaもまた、熱狂的なファンを生み出しました。私もその中の一人です。

本作の魅力は、アルバムで味わえない高速な演奏だけでなく、Liveならではの臨場感が挙げられます。Jasonの咆哮(コーラス)、観客の熱狂がヒシヒシと伝わってきます。私は、演奏の説得力に引き込まれ、何度も本作を聴き返しています。不思議な事に、演奏ミスが気にならない。演奏面は、高速な演奏ゆえに音を飛ばしていたり、ドラムの速さについていけなくてモタつくギタープレイなど、突っ込みどころが多いです。しかし、勢いで押し切り、聴き手を圧倒してくれます。

バンドの絶頂期を切り取ったベストLive。一聴の価値あり。

                                                   

まずは聴こう

観客の男性率の高さ!

                   

非公式音源なんて買いたくない!という方へ

4th Albumのデラックス盤に、本作と同じCD(公式版)が含まれます。個人的な印象ですが、ブートレグ版の方が音圧があります。単純に、音が大きいだけかもしれない。

代案

“…AND JUSTICE FOR ALL (DELUXE BOX SET)”を買えば良い。

                                              

好きな一曲

Whiplash

Larsの雑なテンポキープ、Jasonの歌唱、頑張るKirk。Jamesの“Cause we’re metallica!”。全てが良い。

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