O’Reilly Learning PlatformをAudify(耳)で学習する

 前書き:O’Reilly Learning Platformは高め

タイトルが全てなのですが、どのような経緯でAudifyを使い始めたかを記録として残します。

  

O’Reilly Learning Platformは、オライリー書籍(他社の書籍含む)のサブスクです。学習プラットフォームと銘打つだけあり、インタラクティブな学習教材も用意されています。個人的には、出版されたばかりの洋書がAIによって先行翻訳されて公開されている点が気に入ってます。

 

O’Reilly Learning Platformは、お高めのサービスです。個人利用の場合、月額49ドル。確実にペイするには、月に2冊程度を読む必要があります。

    

私(34歳子持ち)は書籍を読む体力がない

完全に個人の問題なのですが、最近は書籍を読むと内容が頭に入ってこなかったり、眠気で頭がガクンガクンと船を漕ぎ始めます。「今日は体力回復に努めて、明日から本気出すか……!」と思い立って早寝してしまいます。しかし、翌日に体力が満タンになってなかったり、息子に体力をドレインされて「明日から本気出すか……!」ループから抜け出せないときがあります。

 

こんな私が月2冊の技術書を確実に読み切るには、何らかの解決策が必要だと考えました。

 

(完全に余談ですが、「嫁と息子が1ヶ月帰省していたとき」や「有給で3週間程度休んでいたとき」は、ガンガン書籍を読めました。つまり、加齢で書籍が読めないのではなく、本当に疲れているのだろうと結論づけています。振り返ってみると、幼稚園対応、労働、子供と散歩、料理、買い物、子供の入浴、寝かしつけ、エアロバイク1時間をした後に「もう疲れちゃって全然動けなくてェ」と言っても仕方ないと思います。仕方がないんだよ)

 

料理とエアロバイクの時間に読書を組み込む

「月2冊の技術書を読む」ことを習慣化するには、既に習慣化されている料理とエアロバイクの時間に読書を組み込むのが適切だと考えました。そこでたどり着いたのがAudifyです。Audifyは、iOS/Android対応の音声読み上げアプリであり、EPUB、PDF、Webページに対応しています。

O’Reilly Learning Platformの内容を読み上げてもらうには、Audify経由でO’Reilly Learning Platformにサインインする必要があります。これ以外の点は特に制約がなく、自然な使い心地で利用できています。Audifyの基本機能は以下の通りです。

  • 読み上げスピードの変更
  • 音声ピッチ(高低)の変更
  • 音声の変更
  • 読み上げ個所のハイライト
  • バッググラウンド再生
  • 自動で次ページへ遷移

 

なお、Google Chromeには、Webブラウザ内で表示している内容を読み上げる「このページを読み上げ」機能がありますが、O’Reilly Learning Platformでは使えなさそうでした(機能が表示されませんでした)。

     

今回のユースケースに向かない書籍/向く書籍

(個人の感想です)

 

料理や運動しながらAudifyでながら勉強しているため、音声に集中しつづけるのが難しいです。そのため、以下のタイプの書籍にはAudifyを利用しない方針としています。

  • 技術習得していないレイヤーのトピックを扱う書籍(例:私の場合は機械学習)
  • プログラミング言語の学習書籍(音声でコードを理解するのが困難)

 

その一方で、組織論や技術的な方針に関する書籍は、Audifyで聴いていて内容が頭に入ってきやすいです。例えば、以下のような書籍(+ Tidy Firstやクリーンコードクックブックなど)は、そこまで技術的に深いトピックを取り扱わないので、ながら勉強できます(血肉になっているかは不明)。

    

最後に:読書がより重要になった

最近は、学習量を増やさないと時代の波に呑まれる危機感があります。

2025年5月現在、AI(LLM)があらゆる開発工程に入り込み、ゲームチェンジャーとして存在感を放ってます。2023年は実装でGitHub Copilotを使う程度でしたが、現在は調査や仕様書作成にもAIが入り込み、MTG議事録作成でさえAIが活躍します。開発対象アプリ内にAIを組み込むのが当たり前の時代になっていくでしょう。

 

私は、AIの性能限界を決めるのは利用者だと考えています。2023年時点では「AIの出力をより良くするには、構造化されたプロンプトを書けるかどうかかな」ぐらいの認識でしたが、2025年現在では「利用者の知らないこと(unknown unknown)はプロンプトに表現できない。知識量を増やさないと、AIのアウトプットを制限してしまう」と考え始めました。

 

曖昧なプロンプトで最善の回答が出るまでガチャを回すのも楽しいのですが、私は適切なプロンプトで最善の回答を一度でゲットしたいです。私は、知識量を増やして(== 読書量を増やして)AIを使いこなせる側に回ろうと考えています。もうAIのない世界には、戻れませんしね。

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