Raspberry Pi4のimage(データ)をバックアップし、より大容量なmicroSDカードにリストアする方法

前書き

本記事では、Raspberry Pi4のOS imageをバックアップし、より大容量なmicroSDカードにバックアップimageをリストアする方法を紹介します。

Raspberry Piには、「SD Card Copier」というアプリがインストールされていますが、本記事では使用しません。代わりに、CLIでmicroSDカードのデータをバックアップ/リストアします。

                                             

検証環境

                                        

Raspberry Piのバックアップimageを作成

まず、Host環境(Linux)にカードリーダーを接続し、microSDカードを挿入します。microSDカードがLinux上で、どのデバイスファイル(/dev以下のファイル)として認識されているかをfdiskコマンドで調べます。

以下の例では、HDD2個、SSD2個、microSDカード1個が搭載された環境に対して、fdiskコマンドを使用しています。

                         

上記の出力は、HDDやSSDが沢山マウントしてあるので分かりづらいですが、サイズから/dev/sdeがRaspberry Pi用のmicroSDカードだと判断できます。

次に、microSDカードのデータを”raspi.img”としてカレントディレクトリにバックアップします。バックアップには、ddコマンドを使用します。

バックアップが完了した後、microSDカードをカードリーダから取り外します。

                    

                    

バックアップimageをmicroSDカードにリストア

先程バックアップしたRaspberry Piのimageを新しいmicroSD(今回は64GB)にリストアします。microSDカードがどのデバイスファイルに割り当てられたかは、前述の手順と同様にfdiskコマンドで確認します(確認結果は省略し、/dev/sdeだったと仮定して以下の手順を進めます)。

バックアップと同様に、リストアにもddコマンドを使用します。

                   

microSDカードのパーティションを拡張

今回の例では、Raspberry Pi用のmicroSDカードは、容量が16GBから64GBに拡張されました。しかしながら、ddコマンドで新しいmicroSDカードにリストアしただけでは、使用できる領域は16GBのままです。

そのため、microSDカードのパーティションサイズをmicroSDカードの容量限界まで拡張します。パーティションの拡張には、Raspberry Pi公式の設定ツールであるraspi-configコマンドを使用します。

以下の手順は、Raspberry Pi上で実行してください。

                               

おまけ:バックアップimageサイズを縮小する方法

Raspberry Pi公式がバックアップimageを縮小するためのperlスクリプトを提供しています。以下の書式で使用します。

                                                       

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1件の返信

  1. 2020年9月27日

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