【環境構築】Debian 10にSteamをインストールする方法:glXChooseVisual failedエラー回避

前書き:Steam公式はLinuxをサポート済み

Steamは、PCゲームの購入ができるプラットフォームであり、2012年からLinux環境でも動作します。Debian公式サイトにSteamの導入方法を紹介した記事がありますが、グラフィックボードがNVIDIA環境の場合は追加手順が必要です。

本記事では、追加手順を含めて、Steamのインストール方法を紹介します。

                   

検証環境

                                               

                                

Steamパッケージのインストール前準備

この前準備では、以下の2点を行います。

  1. non-freeパッケージをインストール可能な状態へ変更
  2. i386(32bit)パッケージがインストール可能な状態へ変更

SteamパッケージはDebian公式リポジトリに存在しますが、non-freeパッケージ(再配布条件などに制約があるパッケージ)です。デフォルト状態のDebianでは、Steamパッケージをインストールできません。

そこで、/etc/apt/sources.listにを編集し、non-freeパッケージをインストール対象とします。

                             

次に、i386(32bit)パッケージをインストールできる状態にします。

前提情報ですが、Steamは32Bitライブラリに依存しています。Debianは、64Bit環境であってもMultiarchと呼ばれる仕組みで、複数のCPUアーキテクチャ(例:32Bitと64Bitのアーキテクチャ)向けのソフトウェアをインストールできます。

Multiarchを利用する場合、以下のコマンドによって64Bit環境でi386パッケージを取得できる状態にします。

以上で、前準備は終了です。

                          

Steamパッケージ/Vulkan Driverインストール

SteamパッケージとVulkan(グラフィックAPI)をインストールします。

             

                                  

glXChooseVisual failedエラー回避用にライブラリをインストール

ここまでの手順を終えた後にSteamを起動すると、以下のエラーポップ(glXChooseVisual failedエラー)が表示される場合があります。

上記エラーを回避するため、NVIDIAのOpenGLライブラリ(グラフィックAPI)を追加でインストールします。

なお、PCゲームをプレイする場合はNVIDIAを使う方が多いと思いますが、グラフィックボードはAMDやIntelも存在します。AMD/Intel環境の方は、glXChooseVisual failedエラーを上記の手順で解決できないため、ご注意ください。

                       

Steamの起動

ここまでの手順で、Steamが起動できる筈です。

ターミナルで”steam”と入力するか、デスクトップ環境のアプリケーションからSteamアイコンを探して起動しましょう。

Debian環境でHelltakerAsepriteが動作する所までは、確認済みです。

                            

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