【Vim8.1.xから標準機能】VimからGDBを起動する方法(マウスでGDBを操作可能)

前書き

GDBをリッチなText User interface環境で実行するツールは、以前から複数ありました。例えば、

  • CGDB:ViライクなキーバインドのGDBフロントエンド
  • GDB TUI mode:EmacsライクなキーバインドのGDB標準のTUI環境(オプションtui)
  • NeoDebug:Vim用GDBフロントエンドプラグイン。Vim標準(Termdebug)より高機能

などがあります。

上記のツールの(個人的な)デメリットは、

  • CGDBは便利だが、Vim(+plugin)環境を完全に再現できない事
  • GDB TUI modeは、OS標準GDBがサポートしていない可能性ある事
  • NeoDebugは、本記事で紹介するVim標準機能より遥かに高機能だが、バグがある事。また、情報が少ない事

と、何点か挙げられました。

本記事で紹介するVim標準機能(termdebug)は、上記のデメリットがありません。普段使用しているVim(+plugin)の環境上でGDBを操作でき、操作に関する情報量も多いです。Breakpointをマウス操作で貼れます。

termdebugは使い勝手が良いため、本記事では導入方法と使い方について説明します。

            

検証環境

             

Termdebug導入前の事前確認

Termdebugは、Vim8.1.x環境でterminal機能が無ければ、使用できません。バージョン確認およびterminal機能の有効・無効確認は、以下の手順で実施します。

         

仮に、Terminal機能がなかった場合は、vimを一度削除し、vim-noxパッケージを入れるか(Debian限定)、Vimの上流からのバックポートパッケージを利用して下さい(Debian, Ubuntu限定)。手順を以下に示します。

vim-noxを利用する場合

                      

最新版(上流)のVimを利用する場合

               

Termdebugを利用するための設定

Termdebugを利用するには、”~/.vimrc”ファイルに以下の3行を追加するだけです。

                            

Termdebugの使い方

Vimを起動した後、”:Termdebug <デバッグ対象バイナリへのPATH>”でGDBとソースコードが同時に表示できます。”:Termdebug”部分をgdbコマンドに置き換えると、分かりやすいと思われます。

例えば、rpnバイナリをGDBデバッグする場合は、”:Termdebug rpn”とVim上で入力します。以下に起動後のイメージを示します。

VIM_GDB

   

上記のVim画像の右側がソースコード画面、左上がGDB画面、左下がプログラムのI/O画面です。GDB画面に移動(例:”Ctrl-w w”)すれば、GDBを操作できます。GDBを終了させれば、画面はソースコードのみ表示された状態に戻り、Window横幅も元の設定に戻ります。

ソースコード画面上部には、Step、Next、Finish、Cont、Stop、Evalと書かれたボタンがあり、このボタンをマウスで押下してGDBを操作します。ソースコードの任意の行で右クリックすれば、Breakpointの追加・削除、式の評価ができます。

Vim画面(Vimコマンド)でGDBを操作する場合は、下表のコマンドを使用します。より詳細な情報は、Vim公式日本語HPを確認して下さい。

コマンド 説明
:Run [args] [args] または以前の引数でプログラムを実行
:Break 現在の行にBreakpointを設定
:Clear 現在の行のBreakpointを削除
:Step gdbのstepコマンドを実効
:Over gdbのnextコマンドを実効
:Finish gdbのfinishコマンドを実効
:Continue gdbのcontinuコマンドを実効
:Stop プログラムの中断
:Evaluate カーソルの下の式を評価
:Evaluate {expr} {expr}を評価
:Gdb gdb画面に移動
:Program デバッグ中のプログラムI/O画面に移動
:Source ソースコード画面に移動

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